【住宅ローン】医療従事者の我が家が癌団信に加入しなかったワケ

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こんにちは。住宅ローンの団信は通常団信のみにしたBLFです。

数あるブログの中からこのブログに来ていただいてありがとうございます。

このブログは私、えるが住友林業で契約、引き渡し後の施主が実体験をもとに住友林業の値引きなど、施主ならではの家づくりについて発信しています。ぜひ最後まで読んでリアルな実体験を学びにしていただければと思います。

住宅ローンは人生で一番大きい借金です。家づくりをする方ほとんど、住宅ローンを借りて団信に入りますよね。

そんなみなさんは団信に特約をつけるか?悩まれたのではないでしょうか。最近は色々な銀行が特徴を出すべくさまざまな団信を用意しているため、団信をどうするか?の選択肢は複雑になっています。

我が家はというと色々な理由から癌団信や三大疾病団信は加入せず通常の団信のみとしました。

そこにはいろんな理由はありますが、実際に現場で働いている身からすると、癌や3代疾病団信の適応の条件が現実的でないパターンも多い大きな理由です。

どのあたりの条件が厳しいのか?について今回は紹介しつつ、我が家が通常団信にした理由を解説します。

この記事のまとめ
  • 癌団信に加入しなかった理由を解説
  • 3代疾病団信に加入しなかった理由を解説
  • 入るなら?の団信は?

ではさっそく始めましょう。

もくじ

住宅ローンの団信って?

住宅ローンは人生でほぼほぼ一番大きな借金です。多くの人はそんな大きな金額を短時間で返すことはできないため、住宅ローンを35年かけて返すわけです。しかし長い返済期間のには病気をしたり場合によっては亡くなったりといろんなことが起こるリスクがあります。

そんな時にかわりに住宅ローンを返してくれる保険、担保的な役割が住宅ローンの団体信用保険です。

事実住宅ローンを借りる際には通常の団信の加入は持病があり入れない人でも使えるフラット35などを除いて金融機関側からもほぼほぼマストで加入を要請されます。そのため通常型団信に関しては選択の余地はほぼありません。

必ず加入です。

える<br>

ローンを返せなくなるのが一番困りますし、そこに異論はないと思います。

住宅ローンの癌、3大疾病団信

それに加えて+金利負担をして癌や生活習慣病になり条件を満たせば免除になる団信を加える事ができます。それに加入するかを多くの人が迷ってしまうと思います。

金融機関毎に色々条件は違いますが、主に用意をされているのは癌団信、3大疾病団信です。これは癌や心筋梗塞など”所定の条件”を満たした場合に以降の支払いが免除されるものです。

金利負担も0.1〜0.3%程度で変動金利の方ならつけても固定金利よりも安いし安心ならつけたほうがいいのでは?と思われると思いますが、我が家は結局どちらも加入しませんでした。

その理由は色々あり、大きな金額だからこそできるだけ金利が安い方がいい!という当たり前の理由とともに

  • 夫が医療従事者で条件が厳しいと思ったこと
  • ローン開始時期が20代であったこと

がありました。ということで今回はそれぞれなぜ我が家は入らなかったのでしょうか。

それぞれ今回解説していきます!

癌団信は?

まずは癌団信に入らなかった理由から解説します。

癌団信とは所定の癌になった時に住宅ローンの一部又は全部を免除してもらえる団信です。

いまは2人に1人は癌になる時代。といわれて癌になった時のために…と入った方をいるのではないでしょうか。

ただその言葉は合っているようで住宅ローンということに当てはめると間違っています。理由は年齢です。

結論からお話しすると我が家が癌団信に入らなかった理由はローン開始時の年齢を根拠に入らないからです。加えて全ての癌が適応されるわけではないと言うのも理由です。

早速それぞれについて詳しくお話ししていきます。

理由①保険と違い20代の人と40代の人の金利負担が同じ

癌団信は癌になったら住宅ローンが無くなるというのは他にはない魅力です。

ただ、癌になった時に備える方法としては団信以外にも医療保険にはいるという事もできます。そのため団信に入るか検討する場合には普通の医療保険と比較して検討する必要があります。

保険と団信何が違うのでしょうか?個人的には保険と団信の大きな違いは2つあると考えています。それは

  • 癌になった時の保証の変動の有無
  • 年齢による価格差

です。ここからは癌保険に加入したケース癌団信で補償したケースで比較しています。

①癌になった時の保証の変動の有無

まずは癌になった時の保証の変動です。

簡単にいうと癌団信は癌の可能性が高くなる時(10年以上後)には補償の量(免責になる金額)が減っているため補償が十分でない可能性があります。

具体的にいうと住宅ローンの癌団信は癌になった時に残りの残高を免除されるため、ローン開始時期から年数が経てば経つほど補償額は減ります。その代わりに月々払う金額(金利)は変動は基本ありません

その点癌保険の多くはいつ癌になったとしても同条件で保険を組んでいれば保障(なった時にもらえる額)が同じです。自分が選んだ条件を条件を満たした時に受けれるため、20歳でローンを始めて30歳でなっても、50歳でなっても同じです。

30年後に癌団信が適応されてもかなり金額や安くなってしまいます。

そもそも癌の罹患率は年齢を重ねれば重ねるほど増えます。そしてそれは傾斜がついており、若くはほとんど癌を患う方はおらず、年齢を重ねるところで指数関数的に増加します。

具体的には下のようなかたちです。

がん罹患率(男性)

50-54歳 0.4%

55-59歳 0.7%

60-64歳 1.2%

65-69歳 2.0%

70-74歳 2.7%

※出所:がん情報サービス「がん種別統計情報 全がん

50歳を超えたところで増えていきます。2人に1人は癌になるといっても多くはかなり年齢を重ねてからです。

こうなると30歳でローンを組むと癌が増えてくる55歳以上に差し掛かるころには、すでに住宅ローンを借りてから25年ほど経過したところであり残りの住宅ローンは少なくなっています

これではせっかく適応となったのに払った金利とトントンという可能性もあります。そういう理由から若くして癌団信にはいるのは損なのかなとも感じます。

②年齢による価格差

続いては年齢による価格差の有無です。保険に入ったことがある方はご存知だとは思いますが、保険は年齢ごとに月々の金額が違います。それは当然年齢ごとにリスクが違うからです。

しかし、あとで紹介する団信革命では40歳以下だと優遇がありますが、多くの団信は年齢による差がありません。 

20歳で借りても、40歳で借りても同じ金利です。

当然保険会社側が損する設計にはなっていないはずなので、40歳以上で多くの人が借りても問題ない水準となっているはずです。そういう意味でも20代の若い時期にローンを借りる人はあえて住宅ローンに加えなくても別途安い医療保険に加入するほうが良いと考えました。

理由②除かれる癌もある

そしてさらに問題かなと思ったのが、上皮内癌を除くこと。これは多くの癌団信の条件に入っています。

上皮内癌といわれてイメージがあまりつかない方もいると思いますが、簡単にいうと

内視鏡治療で終了できる胃がん、大腸がんなどのことです。

例えば

大腸カメラをやってポリープを切除→診断の結果幸にして早期癌だった

のケースは住宅ローン残債は免除されません。つまり早期発見しすぎてはいけないという謎の制限があります。

そして当然遅れすぎてもダメです。遅れてstageⅣ(治癒できない)で発見された場合は基本治癒しません。そのため数年後に普通の団信でも最終的には免除されるという悲しい現実があります。

つまり癌団信が効果的に適応するケースが思った以上に少ないと考えました。

ただ、これも条件によります。今回は20代男性が借りるケースで我が家は想定していますが、例えば女性の場合は、乳がんや子宮頸がんなどは20代〜30代で多いです。その場合は癌団信のメリットはあるかな?と思います。

ただ20代男性の場合は、胃がん、大腸がんという一番多い癌の早期は保障されないため、それならば追加する金利分でお金で検診を毎年受けて健康である可能性を増やす方がいいという我が家の結論です。

3大疾病団信は?

続いては癌団信以上に入らない予定だった団信は3大疾病団信です。これは心筋梗塞や脳血管障害などの生活習慣病をカバーしてくれる団信です。

ただ、これは結構条件が厳しいんです。

3大疾病団信は条件が厳しい

実際にネット銀行で金利が安いA銀行の11疾病保証団信をみてみると、条件としては10種類の生活習慣病で入院が継続 180日以上となった場合となっています。これが現実的にあり得るラインなのか?

10種類の生活習慣病をカバーしてて広くて安心!と思うかもしれませんが、この入院が継続180日以上というのは非現実的な数字です。それはそんなに長く入院することがほとんどないからです。

現在病院はDPCという診療群分類包括評価により診療報酬請求を行なっています。難しい話ですが、簡単にいう病気ごと(心筋梗塞、肺炎など)に1日あたりの単価が決まっている仕組みです。いわゆる”まるめ”です。

このDPCでは入院日数が伸びれば1日あたりの単価が落ちるめ、そのため病院は早期退院を目指すため多くの病気で1ヶ月を超える入院をしてることは非常に稀です。

そして住宅ローンの免除を受けるためには180日(=6ヶ月)の入院が必要なので、これを若くして当てはまる人はほとんど皆無です。(というかその時はもう家に帰れない体です)

せっかく金利を増やしても、退院はできるけど、働く制限が出るようなケースをカバーしきれていないのが痛い。。

これに当てはまる人はほぼいないので、そのために金利を上げるのは個人的にはなしとなりました。

じゃあ三大疾病系の団信は全くダメか?というと一部良さそうなものもありました。見た中で一番可能性を感じたのはりそな銀行の団信革命です。

割と良さそうなりそな銀行の団信革命

りそな銀行の団信革命はかなり評判の良い団信です。+される金利は年0.3%と多いです。

しかしその代わりかなり手厚い保証です。具体的にはしたで紹介しますが、60日以上労働に制限が出るなどで条件を満たします。先ほどのような180日入院のような不可能な条件ではないですし給付金特約もついており保険としての要素もあるのでいいです。

また、癌団信のときに触れたように、団信は若い頃に入ると損というのも軽減されています。

それは40歳以下なら0.05%の優遇を受けれる制度があります。例えば40歳以下で借入が3000万、35年ローンなら差額3,349円で団信に入れるためそれならアリかな~と感じました。

ただ我が家は特殊な条件(土地購入から1年以上後に新築)だったため、借りることはできなかったので諦めました(笑)

団信革命の所定の状態

では具体的に団信革命の所定の状態を見ていきましょう。抜粋するとこんな感じです。

団信革命の癌の所定の状況

「所定のがん」にかかり、医師により診断確定されたとき対象。ただし以下の場合は対象とならない

  • 責任開始日前に悪性新生物に罹患したと医師によって診断確定されていた場合
  • 責任開始日からその日を含めて90日以内に悪性新生物と診断確定された場合
  • 上皮内がんの場合、および皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんの場合
3大疾病の所定の状況

✔︎急性心筋梗塞を発病し、次のいずれかの状態に該当したとき

初診日からその日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき

・治療を直接の目的として所定の手術を受けたとき

ただし、責任開始日前の疾病を原因として急性心筋梗塞を発病し所定の状態になられた場合は対象外

✔︎脳卒中を発病し、次のいずれかの状態に該当したとき

初診日からその日を含めて60日以上、言語障害、運動失調、まひ等の他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき

・治療を直接の目的として所定の手術を受けたとき

その他病気、怪我による16の状態
  • 呼吸器障害があり酸素療法を要する
  • 恒久的なペースメーカーを留置
  • 心臓弁置換手術を受ける
  • 肝機能の著しい障害、肝移植を受ける
  • 人工透析となる
  • 膀胱全摘または人工膀胱増設
  • 直腸切除し人工肛門になる
  • 両耳の聴力を永久に失う
  • 1つ以上の四肢を失う
  • 1眼の視力を失う
  • 脊損状態
  • 指を失う
  • 要介護2以上

です。かなり充実したフォローであり、心筋梗塞や脳梗塞の際には60日以上就労の制限がある状態となれば入院に限らず受ける事ができます。

団信の場合は住宅ローンを返せなくなる状態をできるだけカバーできること!が非常に重要であり、この団信革命はそれらをほぼ網羅的にカバーしていると思います。

もし我が家が借り換えができる場合には40歳前でこの団信革命に借り換えて保険の役割もしてもらう!というのはいいかなと今から考えています。

自分の団信の条件を改めてみて、しっかり住宅ローンを払えなくなる状況が現実的なラインで網羅できているか?を見てみると良いでしょう。

もし想定と違う団信だった場合は、現在ネット銀行の金利も安く場合によっては住宅ローンを借り換えるのも選択肢かな?と思います。その場合は一度モゲチェックで比較してみると良いと思います。

モゲチェックなら自宅にいながら自分に最適な銀行を一括で比較する事ができます

我が家も40歳近くなったら借り換えてみるのも選択肢かな?といまから考えてます☺️

結局団信を決める上で大切なこと

ここまで色々と理屈を捏ねてきましたが、結局団信を選ぶ上で大切なことは

住宅ローンを返せなくなる状態をできるだけカバーできること

だと考えてます。

命にかかわらないけど働かないのが一番困る

資産には様々な役割があり、団信はどちらかと言うと保険的な意味が大きいものです。適応できてラッキー!というよりよかった…という局面で役に立つように考えたいところ。

現場でみていると治癒可能な癌は手術や抗がん剤で一時的に就労できなくなっても、治ったほとんどの方は仕事に元通りに戻ることができます

そう言う意味では癌団信は

治癒可能な癌になる=その後住宅ローンを返せなくなるわけではないためラッキー要素が大きいため、優先度は下がると考えました。

癌になった時にプラスな気持ちになれるものを持っておきたい気持ちはわかりますが

住宅ローンを返せなくなる健康面からでもパターンは色々あります。通常型団信で死亡、高度障害はカバーできているため

いちばん厄介なのは命には関わらないけど、働かけないケースです。選ぶ上ではそこをカバーすることが大切だと思います。

そう言う意味では多くの銀行の3大疾病団信はカバー出来ていないため入りません(保険でカバー)でした。

ただ、先ほど紹介した団信革命は十分に命にかかわらないけど働くなくなるリスクに対してカバーできていそうなため、リスクヘッジ的な意味合いで団信革命なら使えそうかなと思います。

借り換えの際は検討しようと思います。

安心を買うのも選択肢

ただ、結局は確率論です。人生がやり直しがきく、複数回あるならばいいですが、低い確率でも起こる人には起こってしまうのが病気です。

例え確率は低くても不幸にも30代で癌になる人はいるでしょうし、ご高齢でもまったく健康に返し終わる人もあり結果は誰にもわかりません

そのため、変動金利、固定金利と同じで損得は抜きにして出来るだけリスクに備える安心を得るというのも十分に選ぶ理由となります。

そのため癌団信などを活用されるという考え方も全く否定しません。その家族がそれで安心できれば意味があるものだと思います。

大手ハウスメーカーと同じで安心を得ることは費用がかかるものです。

団信や保険に入っても何もない可能性が高いから!と入らず心配でドキドキするくらいなら、できる限りの団信に入って安心な状況としておくのも一つの正解です。

自分たちの家庭の状況や考えを考慮して自分たちでしっかり選ぶことをオススメします。

える<br>

条件を含めてしっかり見て選ぶことが大切だね!

この記事のまとめ

今回は我が家が住宅ローンの癌団信、3代疾病団信に入らなかった理由を解説しました。

結局団信を選ぶ上で大切なことは

住宅ローンを返せなくなる状態をできるだけカバーできること

です。

しっかり団信に入っていたのに、もしもの時に適応されなかった…という事がないようにしっかり自分が入っている(入る予定)団信がどういう条件で有効となるのか?今一度確認することをお勧めします。

もし自分たちの想定と違う場合は保険を追加で入るか、金利次第で借り換えするのもありだと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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