こんにちは。環境問題も気になるBLFです。
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住友林業は環境に配慮した企業でこれまでも様々な政策を行っていてきました。
ただ断熱性に関しては、世の中が断熱等級をあげることで再生可能な世の中にするために色々な会社が断熱性を上げている中、
今までは住友林業は少し寂しい性能でした。

そんな住友林業でしたが、2022年4月21日に環境フラッグシップ『LCCM住宅』を発売しました。
これはZEHのさらに先をいく環境に配慮した家づくりの商品となります。
ただ、LCCMってなに?という方も多いのではないでしょうか。実際私もそうでした笑
しかし内容をよくみていくと住友林業がこれまで以上に環境に配慮した家づくりを進めていっているということがわかりました。
ということで今回はそんな住友林業のLCCM住宅について何が変わったかを解説していきます。

これからはZEHじゃなくてLCCMかも?
- 住友林業のLCCM住宅はどんな仕様なのか解説
- 住友林業の現在の標準と何が違うかを説明
- 内容をみての感想を説明
では早速はじめましょう。
LCCM住宅とは
環境に配慮した家づくりの型組として有名なものにZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)があります。
ZEH住宅とは、年間に使用する電力<年間に作り出す電力を実現している住宅です。

そして今回の表題であるLCCM住宅とはライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅のことです。これはZEHは建った後のみ計算していましたが、LCCM住宅では、建設時、運用時、廃棄時にもできるだけ省CO2を行い、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅ということ。
つまり家を建て始めてから家づくりで排出するCO2+生活で使うCO2排出<再エネなどで作り出すCO2の削減量の家です。

今後サステナブルな住宅を作るために2022年度に補助金も新設される予定のようです。
2022年から補助金も新設され、今までのZEH補助金よりも額が大きいとされているため、今後住宅を建てる方はこの補助金も狙っていく形になると思います。
まだ補助金の詳細は公開されていませんが、今後はZEHのようにみんなが目指す住宅になりそうです。

今後の詳細に期待ですね!
住友林業のLCCM住宅とは
今回新たに発表された住友林業のLCCM住宅は、こんな補助金新設の流れもありそれに対応した住宅を大手ハウスメーカーとして準備したというものです。そんな住友林業のLCCM住宅を深掘りしてみたいと思います。
今回発表されたプレリリースで公開されている内容としてはこちらです。
- オリジナルの『BF構法』で長期炭素を固定
- BF構法の強靭な構造躯体とライフステージの変化に柔軟に対応
- 光と熱をコントロールするパッシブデザイン
- 省エネルギー性能と経済性を兼ね備えた環境配慮機器搭載
- 国産ヒノキ、カラマツを活用した国産材仕様を設定
- バイオマス燃料による木材乾燥
①オリジナルの『BF構法』で長期炭素を固定
住友林業の代表的な構造、木質梁勝ちラーメン構造であるBF構法により大量のCO2を固定することができるということが謳われています。これにより1棟あたりCO2換算で18t-CO2を固定できます。これは0.3haの杉林が50年間に吸収するCO2量に相当するとのこと。
ただ、BF構法に関してはこれまでも使われていますし、これは今回の商品限定というわけではないです。というかBF構法は太い構造柱を集中して使っている構法なので、構造躯体に使う木材の量は、BF構法でもBF構法でも変わらない気がします(笑)

住友林業はことあるごとにBF構法を売りにしていますね笑
②BF構法の強靭な構造躯体とライフステージの変化に柔軟に対応
こちらも今までと変わりなく、簡単にいうと
BF構法は強靭な構造なので将来に渡ってリフォームすることでCO2を固定できますよ。
ということ。ただ、これも今までと変わりないですし、他社とも変わりないので売りとしていうほどのことでもない気がします。
③光と熱をコントロールするパッシブデザイン
ここからが本番です。今回のLCCM住宅の仕様では
南の採光面は『日射取得型複層ガラス』、その他の面には『日射遮蔽型真空トリプルガラス』を採用となりました。
また、深い軒や元々の高性能グラスウールを変わらず採用することで高断熱住宅および太陽にやさしいパッシブなデザインを採用しています。これは大きな変化かなと個人的には思います。
というのも住友林業はこれまでアルミ樹脂複合のダブルガラスが標準でした。
ここではアルミ樹脂複合なのか、樹脂サッシなのかは明言されていませんが、
- トリプルガラス
- 真空
はこれまでのダブルガラスアルゴンガスよりも2段階くらい良い仕様です。(アルゴンガス<クリプトンガス<真空)

さらにパッシブデザインという太陽を意識したデザインも明言されており、これまで以上に性能の高く高断熱な住宅となること間違いなしです。
④省エネルギー性能と経済性を兼ね備えた環境配慮機器搭載
これはこれまでと変わりありませんね。
- 太陽光発電
- 蓄電池
- エネファーム
などの環境配慮機器を搭載することで、エネルギーを自分たちで効率よく作り、使うことができる住宅にするというものです。

現在は世界情勢もあり、どんどんと電気代が高くなってきています。そのため、導入することで環境に優しい=お財布にも優しいという展開となってきています。
そのためこういうものを積極的に導入することで初期費用はかかりますが、将来的には得するということもありそうですね。

蓄電池の代わりに我が家では電気自動車を導入予定です!

⑤国産ヒノキ、カラマツを活用した国産材仕様を設定
続いては国産ヒノキ、カラマツを使用する国産材仕様です。
住友林業で契約して打ち合わせした人は知っているかもしれませんが、住友林業の構造材のBFは意外にも外国産がほとんどです。
オプションで国産材仕様にするということもできるようなのですが、結構な値上がりがあるらしくほとんど誰もしません。ただ、今回のLCCM住宅ではこの国産材を使用することで国内の木材の使用をしていく!という住友林業の思いを感じますね。

できれば国産材がいいなーなんて思っていましたが、値上がると聞いて断念しました笑
⑥バイオマス燃料による木材乾燥
柱、梁等の主要構造部材に乾燥工程で再生可能なバイオマス燃料を活用して、建設段階のCO2排出量の削減につなげる。というもののようです。
建築過程の諸費するCO2を減らすことがLCCM住宅の条件となるためですね。

よくわかりませんが、多分省エネなんだと思います!
LCCM住宅の値段は
そんなLCCM住宅ですが、これまでの住宅の中でも性能の高い家です。そして今回のプレリリースで公開されていた値段は
本体価格:一坪あたり103万円(税込)(住友林業モデルプラン)
です。通常の本体価格で坪単価103万円(税込)ということはよく見る税別表現でいうと坪90万くらいということでかなり高額ですね。
今回導入される補助金を取得したとしても、ペイできないくらい高いとは思います。ただ、住友林業で断熱性や性能の高い家を建てることができるという選択肢ができたということなのでこれはこれでいいかもしれませんね。

ベースがこの金額なので提案工事など入れたら130万くらいいくのでは?!
ただ住友林業側もそんなにたくさん売る気はないみたいで、受注目標棟数100棟/年と発表されています。住友林業自体は年間8663棟(2021年実績)ということを考えると少ないです。そのためそんなにメインな商品として売り出すつもりはなさそうです。

住友林業のLCCM住宅の特徴のまとめ
ということでここまで紹介した住友林業のLCCM住宅の特徴を最後にまとめます。
- 太陽を意識したパッシブデザイン
- トリプルガラス+真空の高性能窓が標準採用
- 今までと違い構造柱は国産材
- 金額は坪103万(税込)と高額
ということです。
住友林業で私が知る限りこれまでパッシブデザインに言及したことはなかった気がするので、これは結構大きな変化なのかもしれません。
断熱等級7が新設されることも決まり、今後どんどんハウスメーカーが高断熱化していくことは必至ですね!

ということで今回はこれで終わりになります。
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